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個人の遺伝子の違いがCR充填の予後に与える影響

2018年6月10日

米国ピッツバーク大学歯学部の研究チームが、今月のfrontiers in Medicine において発表した論文によると、CR充填やアマルガム充填において喫煙・飲酒などの生活習慣がその予後に影響を与え、CR充填においては個人の遺伝子の違いが予後に影響を与えるという。

研究においては、脱離・着色により充填しなおす必要性がある場合、および二次カリエスがある場合を予後不良と定義し、4,856名の患者の歯科治療・生活習慣・DNAのデータを用いた分析が行われた。その結果、治療から5年後の実績評価において、アマルガム充填においては9.76%、CR充填においては9.85%が予後不良と判定され、両者の間に明確な有意差は見られなかったという。その一方で、CR充填とアマルガム充填共に、喫煙癖・飲酒癖のある患者においては予後が悪い事が判明したという。

日本においては、アマルガム充填が行われなくなって久しい。ここにおいて注目するべきは、個人の遺伝子の違いとCR充填の予後の関連性についてである。

象牙質内には、マトリックスメタロプロテアーゼ(以下、MMP)という酵素が含まれており、MMPにはMMP2、MMP3、MMP8、MMP9などの異なる型が存在し、遺伝子によりその発現が左右される。

CR充填においては、歯面処理剤による歯質のコラーゲンマトリックスの脱灰が行われる。この脱灰のプロセスにMMP2とMMP9が関与するという。分析によると、特にMMP2の存在とCR充填の予後不良に明確な関連性が見られたという。研究チームは、MMP2が脱灰のプロセスを阻害し、ボンディング剤の作用を低下させ、予後不良に導くのではないかとの仮説を立てている。ちなみにMMP2は白人の23%、中国人・日本人の14%、西アフリカ最大の民族であるヨルバ人の1.8%において発現する。

研究チームのDr. Alexandre R. Vieiraは、将来、遺伝子情報に基づいた個別の歯科治療が、治療の実績を高めることになるのではないか。などと述べている。
日常臨床の中では思いもよらない要素により、歯科治療の予後が左右されているのかもしれない。

出典: A Pragmatic Study Shows Failure of Dental Composite Fillings Is Genetically Determined: A Contribution to the Discussion on Dental Amalgams

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