チョコをたくさん食べるとむし歯になりやすい?
皆さんこんにちは。
東京都日野市の「日野新町歯科」です。
むし歯は、歯周病と並んで歯を失う二大原因のうちのひとつです。
甘いものをたくさん食べるとむし歯になると言われていますが、甘いものの代表とも言える「チョコレート」を食べると、むし歯になりやすくなるのでしょうか?
むし歯とは、むし歯菌が出す酸により歯が溶けてしまう病気です。
むし歯決して甘いものだけが原因ではなく、むし歯菌・砂糖(糖質)・時間・歯質、の4つの要因が重なることで発症するのです。
その中でも、砂糖をはじめとする「糖分」はむし歯菌の栄養分となり、細菌を活性化させて酸の排出を促します。
もちろん、砂糖はチョコレート以外の食品にも含まれています。
チョコレートにも、砂糖が多く甘みが強いもの、カカオがくて砂糖控えめのもの、砂糖不使用のもの、むし歯になりにくい「キシリトール」を甘味料として使用しているものなど、その種類はさまざまです。
糖分の多い飲食物を摂り過ぎるとむし歯リスクは高まりますが、それ以外の要素もポイントになります。
とくに「時間」は重要で、間食やダラダラ食べを続けていると、お口の中が常に酸性の状態になります。
お口の中は飲食のたびに歯の表面が溶ける「脱灰(だっかい)」が行われますが、唾液の働きにより溶けた部分が修復される「再石灰化」が行われます。
ところがずっと飲食をしていると再石灰化が行われず、むし歯になってしまうのです。
また「歯質」もむし歯に大きく影響します。
乳歯や生え変わったばかりの永久歯はエナメル質が薄く弱いため、酸に溶けやすいものです。
そのため、お子さまに甘いものをあげる時は、量や食べる時間に注意しましょう。
普段の生活習慣を見直すことはもちろん、定期的な歯科検診もむし歯予防には効果的です。
定期検診では、お口の中が健康に保たれているかを確認するほか、フッ素の塗布やクリーニングを行います。
むし歯は、痛みが出る頃にはすでに進行している状態です。
定期検診では、初期段階でトラブルを発見することができるので、進行する前に処置を行うことができます。
さらに、フッ素を歯の表面に塗ることで歯を強くし、再石灰化しやすい歯質にします。
また、どんなしっかりと歯磨きをしていても、完全にプラークを落とし切ることは不可能ですので、プロによるクリーニングも大切です。
このように、決して「チョコレートを食べるとむし歯になる」というわけではありません。
量や食べる時間に気をつけ、ブラッシングや歯科検診をしっかり行うことで、むし歯を防ぐことは可能です。
当院では予防ケアに力を入れておりますので、いつでもご来院ください。